基幹システム構築支援(中小企業様向け)
CASE1

洋菓子の製造・販売
従業員
50名
年商
4億円
創業
42年

紙で管理していた受注情報/仕入情報/製造情報/在庫情報を電子化し、経営の「見える化」を実現したC社の事例を紹介します。

事業概要

  • C社は生菓子および焼菓子を製造し、取引先へ卸す、または工場1Fの自店舗で販売している
  • C社の売上の9割を占めるのは、有名ホテルから受注するホテルブランドを冠したOEM商品(焼菓子)であり、その商品数は800を超える
  • C社のオーナーパティシエである社長は、若い頃にフランスに渡り、その食文化を日本に広めた第一人者と言われる人物である
  • その功績が認められ、数少ない料理人のみに与えられる「農事功労賞」を受賞しており、近年では卓越した技術者を表彰する「現代の名工」にも選ばれている
  • C社の強みは「半手作り生産」であり、菓子の製造や梱包作業の一部を手動で行い、それと機械作業を組み合わせることにより、取引先ごとに異なる材料/形状/包装フィルム/外装などのニーズに対応し、一定量以上の商品を安定的に供給できる仕組みを実現している
  • 国内の洋菓子製造/小売業の88%が従業員10人以下の小規模事業者であることから、取引先個別のニーズを叶えながら量産を行うC社の存在は希少なものであり、60を超えるホテルや婚礼場からOEM商品の依頼が絶えない

IT活用の課題

  • IT投資をほとんど行っておらず、受注情報は紙の受注伝票、仕入情報は仕入業者が納入する紙の納品書で管理し、製造情報および在庫情報は事実上管理をしていなかった
  • 売上情報の分析が十分でなく、取引先からの受注ベースで商品を構成していたため、利益に重きをおいた商品の絞り込みや材料の選定が行えていなかった
  • 受注量に即した適量を保持するのではなく、「いつ来るかもしれない受注に備える」という感覚的なモノサシで在庫量を決定しており、過剰な仕掛品やロスを生み出していた
  • 1日の製造量や稼働率を把握できておらず、人員や機械などの経営資源を有効に機能させるための戦略的な営業が行えていなかった
  • 社長のトップダウン体制が強く、従業員の自主性が低かった
  • 取引先のオーダーに即して納期通りに製造/配送することは遵守するものの、売上向上やコスト削減に対する意識が低く、管理職を任せられる人材が不足していた

支援内容

  • 基幹システムにより受注情報/仕入情報/製造情報/在庫情報を電子化し、データを活用して経営の意思決定を行うことができる経営基盤を構築した
  • 業務ヒアリングや帳票分析を経て、新業務フロー/新システム機能一覧を定義した
  • 基本設計/詳細設計を経てプログラミング/テストを行い、基幹システムを構築した
  • 現場に対し、システム利用方法のレクチャーを行った
  • 経営層に対し、蓄積されたデータの分析方法のレクチャーを行い、販売/仕入/在庫管理など、業務改善策のアドバイスを行った

成果

  • 適切な原価率に基づく価格設定により、売上高が向上した(年間10%)
  • 高利益商品の拡販および低利益商品の撤廃により、売上総利益が向上した(年間15%)
  • 材料および包材の仕入コストが削減された(年間12%)
  • 経営陣の意思決定が迅速になった
  • 従業員の会社業績に対する意識が強くなった
  • 組織を超えて自由に意見を出し合える風土が醸成された

お客様の声

C社 専務取締役(60代女性)

Q1. サービスを受けて良かったと感じたことは何ですか?
日々発生する情報を電子化し、データを活用して達成すべき目標を数値で捉えることで、効率的な経営を行うことが可能になりました。
創業以来、42年間世の中の流れと共に歩んできましたが、社長のトップダウン体制が強く、従業員の自主性が低いという問題点がありました。取引先のオーダーに即して納期通りに製造/配送することは遵守するものの、売上向上やコスト削減に対する意識が低く、管理職を任せられる人材が不足している状況にあったのです。
現在は新しいテーマや困難だと思われる課題に従業員が積極的に取り組むようになり、新しい雰囲気が流れ出しています。従業員と共に歩むべき方向に進んでいるということを実感する日々です。
Q2. サービスを受けて改めて気づいたことは何ですか?
毎月上がってくる「過去」の数値を追いかけているだけでは、会社の「未来」を描くことはできません。現在の状況を把握し、今後何をすべきなのかという「発想」の視点が必要であることを強く感じました。大西さんのような「発想の人」が参画してくれたことにより、さまざまな改革が動き始めました。
また、会社に起こっている「現実」を具体的かつ客観的に把握することで、今後の会社の「未来」がより明確に見えるようになりました。
Q3. 共に時間を過ごしてみて、大西にどんな印象をお持ちですか?
非常に聡明であり、現代社会において自立している女性のお手本のような人だと感じました。洞察力、行動力、察知能力、柔軟性に優れており、加えて女性の魅力である包容力を兼ね備えている人です。
一方、仕事を離れるととても可愛らしく、明るくて優しい、女性らしい女性でありますが、話が盛り上がってくるととても頼もしい男性になります(笑)。このギャップがすごくよいです!お話の内容がとても面白く、一緒にいると元気をもらえる人、また会いたくなる人です。

C社 営業企画室マネージャー(40代女性)

Q1. サービスを受けて良かったと感じたことは何ですか?
日々発生するデータを蓄積し、それを分析することで、今起こっている「事実」を的確に把握することができるようになりました。これまでのドンブリ勘定で感じていた「かも知れない」がない世界が出来上がりました。また、データの分析結果を会社内でシェアすることで、これらの事実を会社の「共通認識」とし、それをベースに議論を展開することができるようになりました。
この考え方はどんな業務にも適用することができ、新しいアイデアを生み出す源泉にもなります。このアイデアについても、一方的に答えを与えるのではなく、一緒に寄り添いながら答えを導いてくれる彼女は素晴らしいと思いました。
Q2. サービスを受けて改めて気づいたことは何ですか?
改革の当初は初めてのことばかりで戸惑っていましたが、彼女と一緒に作業したり、会合の合間に出してくれる宿題をこなしたりしていくうちに、システムを活用することで大幅な時間短縮が図れることを実感しました。
また、「事実」を分析して今後のシミュレーションを行うことで、経営の全体図を把握することが容易になりました。達成すべき目標を数値で捉えるため、誰が見ても明らかで、非常に分かりやすいものになりました。
Q3. 共に時間を過ごしてみて、大西にどんな印象をお持ちですか?
頭脳明晰・聡明であり、他人をとても思いやることができる女性であると感じました。また、大変チャーミングであり、人にすっと入っていくことができる人です。
魔法のようにさらりとシステムを構築し、一緒に愉しくシステムの使い方を教えてくれ、経営という名の地図を見せてくれます。
さらに、とてもユーモアにあふれています。これからも一緒に仕事をしていきたいと思わせてくれる人です。

基幹システム構築支援(中小企業様向け)

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