IT顧問
CASE1

プレス抜き打ち加工、社章・ネームプレート等の製造・販売
従業員
22名
年商
2億5,000万円
創業
66年

経営層のパートナーとして寄り添い、客観的視点からIT活用のアドバイスを行うことで、業務改革の推進サイクルを確立させ、定常的に成果を挙げる仕組みを構築したG社の事例を紹介します。

事業概要

  • G社は金属加工により、ロゴプレート(ブランド名や企業名をあしらった金属プレート)/ロゴエンブレム/社章/メダル/キーホルダー/アクセサリーなどを自社工場で製造している
  • 主な事業は、大手メーカーが製品に使用するロゴプレートなどを製造するOEM事業、インターネットによる社章やメダルなどの直販事業の2つである
  • G社の特徴は、フリクションプレス技術による製品製造である。フリクションプレスはロゴ等を立体的に表現する機械で、コンピュータ制御ではなく、職人の熟練した技術を必要とする。
  • 現社長は、父親から家業を継いだ3代目である
  • 2代目まではOEM事業が主軸であったが、3代目である現社長がインターネットによる直販事業を立ち上げ、大きな売上拡大を果たしている

IT活用の課題

  • 本格的なIT投資は行っておらず、顧客情報はセールスフォース・ドットコム社の「Salesforce」を利用して管理、受注情報はExcelの一覧に記録、営業情報/仕様情報/発注情報/製造情報は事実上管理をしていなかった
  • 「Salesforce」を利用しているものの、機能が多すぎて使いこなせず、顧客情報を管理するのみになっていた
  • 営業情報が管理されていないため、引合があっても契約完了まで詰められなかったケース(クロージング漏れ)が相当数あり、本来ならば受注できたはずであった機会の損失が発生していた
  • 仕様情報が管理されていないため、インターネットからの受注件数が大きく増加する中、顧客との間に認識の相違が多発し、仕様や納期などに関してクレームに発展するトラブルが発生していた

支援内容

    初めの検討テーマを「基幹システム構築」とし、以下を行った。
  • 顧客情報/営業情報/受注情報/仕様情報/発注情報/製造情報を電子化して一元管理し、データを活用して経営の意思決定を行うことができる経営基盤を構築した
  • 業務ヒアリングや帳票分析を経て、新業務フロー/新システム機能一覧を定義した
  • 基本設計/詳細設計を経てプログラミング/テストを行い、基幹システムを構築した
  • 現場に対し、システム利用方法のレクチャーを行った
  • 経営層に対し、蓄積されたデータの分析方法のレクチャーを行い、営業/受注/発注など、業務改善策のアドバイスを行った

続いて月1回の定例会を起点にし、①検討テーマの選定→②定例会での解決策の検討→③解決策の実施という業務改革の推進サイクルを確立させ、以下のテーマで課題解決に取組んだ。

  • ホームページのリニューアル
  • グループウェアの見直し
  • 社内人事制度の見直し
  • 品質向上のための管理スキームの構築
  • ITを活用した新規事業の開発
  • 事業再編に伴う、組織体制の見直し

成果

  • 蓄積した受注データを分析して提案活動に活かすことにより、受注件数が向上した(年間15%)
  • 顧客からのクレームやトラブルの発生件数が削減された(年間30%)
  • 加工工程の外注業者の納期遅れの件数が削減された(年間10%)
  • 業務の属人化が排除された結果、営業担当者の増員が可能となり、組織として処理できる受注件数が増加した(約1.5倍)
  • システム責任者や他の従業員のITリテラシが向上し、積極的にITを活用していく機運が高まった
  • 担当者の業務負荷が軽減されたことで、新たな事業展開を試みようとする風土がより醸成された
  • 組織を超えて自由に意見を出し合える風土が醸成された

お客様の声

G社 代表取締役(40代男性)

Q1. サービスを受けて良かったと感じたことは何ですか?
多くの企業の課題解決をしてこられただけあり、弊社の課題の本質を的確に捉え、私たちに合った手法で上手に導いてくださります。そこには大西さんの丁寧なヒアリングと、定義し誰にでも分かる言葉に変える能力があり、いつも驚かされています。
基幹システムの構築では、パッケージを当てはめるのでなく、しっかりヒアリングをした後に弊社に合ったシステム作りをしていただきました。以前に比べコミュニケーションコストが減り、納期遅れやケアレスミスによる不良品も減少して、大きな業務改革が実現しました。今では、このシステム無しでの業務は考えられません。
Q2. サービスを受けて改めて気づいたことは何ですか?
私たちの知らない視点があると、いつも気づかされます。
客観的な視点を持つことは難しく、知らないことを受け入れるのに抵抗がありますが、大西さんならではのきめ細かさで、それを無理強いすることなくすんなりと受け入れさせてくれます。
また、ITによって情報を共有したり、時にはご自身が第三者として仲介してくださったりすることで、経営層と現場の隔たりがなくなり、組織としての一体感が高まったと感じています。経営層でも現場でもなく、客観的に対応してもらえるのは、会社のメンバー全員にとって本当にありがたいことだと思います。
Q3. 共に時間を過ごしてみて、大西にどんな印象をお持ちですか?
とにかく頭の回転が速く、私が漠然と話したことを素早く定義し言葉に変えてくれます。
ずっとモヤモヤしていたものが言葉になる爽快感がたまりません。
大西さんの優しい人柄もあり、とにかく話していて気持ちが良く、仕事がサクサク進み楽しい時間です。
なによりも大西さんベースにあるものは、共感力と責任感だと思います。
一緒になって苦しみ笑おうとして下さっているのが、話していて伝わってきます。
弊社も今迄に他にコンサルをお願いしたことがありましたが、この部分が絶対的な違いです。

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