基幹システム刷新支援(中堅企業様向け)
CASE2

産業用安全衛生保護具の製造・販売
従業員
185人(販売本社)、220人(製造子会社)
年商
90億3,000万円(販売本社)、28億円(製造子会社)
創業
85年

経営層と現場をつなぎ、組織全体の改革意識を高める「ファシリテーター(中立的立場の推進者)」の役割を果たすことで、基幹システム刷新プロジェクトの推進力を高めたB社の事例を紹介します。

事業概要

  • B社は、日本で初めて保護帽(ヘルメット)を製造した企業である
  • ヘルメットをはじめとする産業用安全衛生保護具をメインに、防災用具/携帯用無線機/医療機器/乗車用ヘルメットなどの製造/販売/賃貸を手がけている
  • 東京に置かれた本社が、19か所の営業所/出張所、3か所の商品センター、4か所の工場・加工所、1社の製造子会社を擁している
  • 主要取引先は、大手ゼネコン/大手メーカーの工場/警察/消防/自治体/電力各社/ガス各社/JR各社などである

IT活用の課題

  • 製造子会社の基幹システムは稼働開始から10年以上経過し、組織や業務と機能の乖離が顕著になっていた
  • 顧客からの多品種少量ニーズに対応するため、システムでカバーできない個別業務が増加し、業務の属人化が進んでいた
  • 基幹システムに採用されている技術が陳腐化していることから、最新技術を採用したシステムと比較し、運用費用が高額であった
  • 上記の課題を解決するため、製造子会社の基幹システムを刷新することになったが、プロジェクト推進のノウハウが十分ではなく、プロジェクト開始後、何年経ってもシステムリリースを迎えることができない状態であった

支援内容

  • システム構築フェーズの支援を実施した
  • これまでのプロジェクト推進の経緯をヒアリングして問題点を明らかにし、販売本社を巻き込んだ全社横断のプロジェクト組織を組成するよう経営層に働きかけた
  • システム会社が主催するプロジェクト進捗会議に参加し、推進方法についてアドバイスを行った
  • システム会社が作成した設計書、テスト仕様書のレビューを行い、システムの品質を高めた
  • システム構築や運用保守に関する業務委託契約書をチェックし、B社に有利になるよう、システム会社へ代理交渉を行った

成果

  • 基幹システム刷新プロジェクトが進捗した
  • 基幹システムの業務適合性が向上した
  • 基幹システムの構築および運用にかかる、外部委託費用が削減された
  • 業務が単純化されることにより、業務が効率化され、業務属人化が解消される(予定)
  • 基幹システムの運用にかかる、情報システム部門/事業部門の業務が効率化される(予定)

お客様の声

B社 経営企画部部長(60代男性)

Q1. サービスを受けて良かったと感じたことは何ですか?
システム開発プロジェクトのご経験が豊富であり、自社のプロジェクト推進の問題点を客観的にご指摘いただくことで、進捗のための解決策が具体的になりました。また、システムに関する契約の知識を十分に有していなかったため、システム会社が提示した契約内容が自社にとって有利なのか不利なのかが分からず、システム会社に代理交渉いただけた点も大変ありがたかったです。
Q2. サービスを受けて改めて気づいたことは何ですか?
情報システム部門に十分な人員がいないことは分かっていたものの、実際に第三者の視点で組織上の問題点をご指摘いただくことで、その脆弱性に改めて気づくことができました。情報システム部門の強化が単なる「問題意識」ではなく、戦略的に取り組むべき「経営課題」になり、販売本社/製造子会社を巻き込んだ全社的な取り組みになりました。「組織改革」などの大きなテーマの推進は難しいものですが、外部の方が後押しするからこそ進むという側面もあるのだということを実感しました。
Q3. 共に時間を過ごしてみて、大西にどんな印象をお持ちですか?
幅広い知識をお持ちでありながら非常にフランクにお話いただける方であり、当方や経営層、プロジェクトメンバーからの質問に率直なご意見をいただきました。良い点だけでなく、悪い点も客観的にご指摘いただくことで、優先して取り組むべき課題が明らかになったと感じています。また、現場メンバーとも気さくに接していただけるため、現行の基幹システムやプロジェクト推進の課題を吸い上げてもらい、普段であれば届かない現場の声が経営層に届きました。

基幹システム刷新支援(中堅企業様向け)

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